星と空

紗良side

「ー紗良ちゃん。上のお洋服脱いでゴロンってしてくれるかな?」

ウゥ…怖い…。でも頑張らなきゃ…叩かれる…から

コクン

私は怖くて頷くことしかできなかった。

2、3分して準備できたからベットにゴロンってする。

「よくできました!じゃあ紗良ちゃん、青いシーツかけるね。」

悠飛先生がそう言ってシーツをかけてきた。

「紗良ちゃん。大丈夫、僕と深呼吸してみよう、ね?」

コクン

「吸って〜吐いて〜吸って〜吐いて〜、よくできました〜」

風舞先生のおかげで少し落ち着けた。

「ー紗良ちゃん、麻酔刺すよ。月斗が固定するけど怖くないからね。」

「俺が固定するけど、危ないから動かないでね。」

悠飛先生と月斗先生がそう言ってきた。

「わ…わ……た。」

「ありがとう。じゃあ刺すからね。ゆっくり深呼吸してごらん。」

「ッッタ…イッタイ…グスン…ヒック」

「ごめんね、紗良ちゃん、痛いよね。でも僕そばにいるから大丈夫だよ。」

「ヒック…グスン…ハァハァ…ヒック」

「よし麻酔終わったよ。しばらくいたいことないから安心してね。」

何分か経って
「紗良ちゃん、今どこか先生に触られているなって感じるかな?」

月斗先生が聞いてきた。

何も感じない、きっと嘘ついているんだ。

「…感じない…。」

「うん、それならよかった。じゃあ本番の針刺すね。痛くないからね〜。」

あれ?刺してるの?本当に痛くない…。麻酔ってすごいな。

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