星と空
「ごめんね、紗良ちゃん、もしもししてもいいかな?」

風舞先生が優しい声で聞いてきた。けど…蹴られた痕を見られるわけには…

「だめ…」

「ごめんね、紗良ちゃん。そのお願いは聞けないかな。風舞、お願い。」

「紗良ちゃん、お洋服捲るよ〜、ごめんね。」

めくった瞬間に、風舞先生は息を呑んだ。

「ッ…悠飛、消毒とガーゼ、包帯、アイシング持ってきて…」

「わかった、ごめんね紗良ちゃん、すぐ戻るからね〜」
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