星と空

風舞side

悠飛と姉さんと別れた僕は、カウンセリングのためにある子の病室に来た。

「ー彗蓮くん。僕だよ。入ってもいいかな?」

病室の中の小6の少年に尋ねて沈黙が流れる。

「うん。」

そんな声が聞こえてきてごめんね。といってから入る。

「お待たせ、彗蓮くん。前喘息出ちゃったんだね。苦しかったね。」

「せんせ、今日ね。僕紗良の夢を見たの。悲しかった。」

紗良…?紗良ちゃん?別の子?

「そうだったんだね。どんな夢だったの?」

「僕が小さい時にあったお姉さんの夢。僕と同じ洋服で…かわいそうだったの。」

僕らが知っている紗良ちゃんの可能性が高いな…

「そうだったんだね。彗蓮くんは怖くなかったかな?」

「うん…」

「いい子いい子。ちょっとお昼寝しよっか?眠いでしょ〜」

「うん、先生にはバレちゃった。」

いつまでも彗蓮くんはわかりやすいなぁ…w

「寝るまでそばにいてあげるからね。」

「ありがとう。おやすみ。」
< 63 / 73 >

この作品をシェア

pagetop