「信じられない」を、「真実の愛」に変えてくれたキミへ
日曜日がやってきた。
わたしが、ひーくんの家へ行くともう彼は家を出てわたしを待っていてくれたみたい。
「ひーくん!」
薄い水色のポロシャツに、紺色のジーンズ。
爽やかかつシンプルで、ひーくんによく似合う。
「おお、来たか」
「もしかして、待ちぼうけにさせちゃった? ごめんね?」
「ううん。俺の方こそ、悪かったな。俺んちまで来させることにさせちまって。ほんとはさ、こういうの俺が百々葉んち行けばいいことなんだけどな」
そんなこと考えなくてもいいのに、と思いながらもう一度わたしはひーくんの服を見つめた。
わたしが着ているのは、白いワンピース。
フリルがついていて、可愛い感じだけど、特にそれ以外はなんの飾りもなく派手すぎないものにした。
わたしも、一応私服はこだわったんだけど、大丈夫かなぁ?
そう思いながら、体をブラブラと動かしてワンピースのフリルを小刻みに揺らすわたし。
「うん? どうした?」
「あ、ごめん!」
服装をいきなりブラブラさせたら、変だよね。
「じゃあ、行くか」
「う、うん!」
わたしは、慌てて気を取り直し、ひーくんの後ろを歩いた。