「信じられない」を、「真実の愛」に変えてくれたキミへ
朝、起きると、キッチンにいたのはお母さん……ではなく、2歳上の姉、恵理奈(えりな)だった。
「おはよう、百々葉(ももは)」
「おはよー」
お母さんは、わたし達のお父さんであった人からのDVを受けて以来、精神病へと陥ってしまい、今でも布団からなかなか出られない時がある。
その様子のお母さんは、時々声を押し殺して泣いている。
そんなお母さんの姿を見ると、苦しくてつらくて、胸がぎゅうっと締め付けられた気分だった。