もう、秘密になんて出来ないっ!
みあだ。みあの可愛くてどこか幼さの残った声音に心底ホッとする。
『お兄ちゃん?どうしたの?』
何も言わない俺を案じているのが伝わってきて泣きそうになる。
「ーーみあ、けっこ…今日の夕飯はなに?」
うっかり「結婚しよう」と言いそうになるのを堪えた俺えらい。
『え?副菜はこれから考えるけど、メインはよだれ鶏にする予定だけど…?』
好きだよ、みあ。俺の好みドンピシャなメニューにしてくれるなんて、みあは俺にとっての、いや、俺だけの女神さまだよ。
「(みあのことが)好きだよ」
思わず口に出してしまった。
いいんだ、もう。みあに俺の気持ちがバレたって。
どのみち親たちはあと5年は帰ってこないんだし。
その間にみあとラブラブに…