もう、秘密になんて出来ないっ!

『彼氏を作りたい?』

「う、うん。でも、どうやったら作れるのかわからなくて。わたし、溝口さんしか友達もいなくて…。どうやったら彼氏作れるのか教えてくださいっ!」

『急に着信きたと思ったら…。本郷さんならそんなの何の苦労もしなくったってすぐ出来そうなのに…』

「?わたし今まで彼氏いたことないよ」

『マジで!?周りの男どもは一体何していたのよ。それとも高嶺(たかね)の花過ぎて声すら掛けられなかったとか?あり得る話だわぁ』

「あの…、溝口さん?」

『あ、ごめん。じゃあさ、アタシの中学の時に仲良かった奴ら集めるから今度みんなで遊ぼうよっ』

「え、いいのっ?」

『もちろん!本郷さんなら大歓迎!!本郷さんとアタシも入れて男女合わせて6人ぐらいになるように調整しとく』

「ありがとう、溝口さんっ!」

『任せといて!それよりそろそろその堅苦しい呼び方やめない?志穂(しほ)って呼んでよね、みあ』

「っっ!う、うん!し、し、し、志穂…ちゃん」

『あははっ!じゃあ詳しい事はまたあとで連絡するね』

「うん、ありがとうっ」

興奮冷めやらぬまま通話を終わらせた。

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