もう、秘密になんて出来ないっ!
6.


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side.REN

「やぁ、賢太郎くんっ!今日は絶好の両想い日和だねっ!!」

「はぁ?」

「なんて素晴らしいんだ!神は俺を見捨てなかったっ!!」

「ど、どうした?とうとう頭イカれたか…?」

今日も将来みあのことを養う為に大学の講義を受けに来ているが、本当ならばそれどころじゃない。

今すぐにでもみあと婚前旅行に行きたいぐらいだ。

それを必死に我慢した俺、かなり偉くない?

だってさ、あのみあが俺にあんな、あんなキスを…っ!!!

「…っああっっ!!!」

「見てっ!漣様がお一人であんなに悶えていらっしゃるわっ」

「ああ、どんなお姿もお美しいっ」

「誰!?漣様をあそこまで夢中にさせているお方はいったいどなたなの!?」

いつものように外野が騒いでいるが、今日ばかりはクールに無視する気持ちにはなれず、口元を右手で覆い、喜びで震えながら左手でVサインを作って見せた。
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