もう、秘密になんて出来ないっ!
「え、あ…、う、うん」
「そう!すっごいイケメンで、すっごいみあの事が大好きなお兄さんがねっ!ね?みあ。だから半端な気持ちでみあにちょっかい出したらそのお兄さんにボコボコにされるかもよ?」
「…へぇ」
志穂ちゃんの言葉を聞いた莉玖くんの表情が一瞬、不穏な感じになった気がした。
「あっ!!!」
メチャクチャ大事なことを思い出して思わず大きな声を上げてしまった。
「なにっ!?ビックリしたぁ」
「ごっ、ごめん!志穂ちゃん、ちょっとだけ向こう行ってきていい?すぐ戻ってくるから」
「なに、トイレかなんか?いいよ、行ってきな。アタシ達ここにいるからさ」
「ありがとうっ」
言うなりわたしはサササッと志穂ちゃん達から離れてスマホを取り出し確認した。
「…やっぱり」