もう、秘密になんて出来ないっ!


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「あーっ、笑ったぁ」

「俺なんか笑いすぎて腹痛ぇよ」

「それなぁ」

お昼ごはんを食べ終えたわたし達が次に向かったのは映画館。

今もの凄く流行っているというコメディー映画を観に来たのだ。

ここでも隣の席には莉玖くんが座った。

3人とも映画観ながらずっと笑っていた。

3人だけじゃない。周りの人達みんな大笑いしてた。

わたしだけ。

わたしだけが、笑っていなかった。

映画を観終わった人達はみんな爽快な表情をしているというのに、わたしだけが___。

「みあ、どうしたの?顔色悪いよ。酔っちゃった?」

志穂ちゃんがわたしの様子に気付いて心配そうに背中をさすってくれる。

「…うん、少しだけ。ちょっとトイレに行ってきてもいいかな、」

「うん。ひとりで大丈夫?一緒に行こうか?」

「ありがと。でも、大丈夫」

「そう?じゃあ何かあったらトイレの中でも連絡してきてね?」

「うん」

志穂ちゃん達に頭を下げると小走りでトイレに急いだ。

漣と、連絡を取る為に__。
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