もう、秘密になんて出来ないっ!
「っ!みあちゃ__」
わたしが涙をこらえてやっと気付けた自分の本当の気持ちを莉玖くんに打ち明け、それを聞いた莉玖くんがわたしを離し、顔を上げて何かを言おうとした時だった。
バコンッッ!!!!
もの凄い音とともに莉玖くんの顔面に見覚えのあるスマホが直撃した。
「っ!ちょっ、莉玖くんだいじょう…、え、このスマホって…、」
「みあっっ!!!」
「っ、」
とても聞き覚えのある声がして、わたしの涙腺が一気に崩壊する。
「れっ、」
「俺への気持ちを俺に言わないで他の野郎に聞かせてんなよっ!!」
涙で漣が見えない。
ズンズンともの凄い速さでわたしのもとへ近付いて来てるのはわかるけど、表情まではわからない。
でも、きっと大丈夫。
だって、漣はすぐさまわたしをその広い胸の中におさめてこう言ってくれたんだもの。
「みあ。誰よりも、愛してる」