信じて欲しかっただけなのに
いつからだろう。

美咲と昂輝くんの笑顔が見られなくなったのは…。

「おはよう…」

私が毎日挨拶しても誰も返してくれる人はいない。
正直もう慣れた。

「今日も来たのかよ」

「いつになったら来るのやめてくれるの?笑」

「正直邪魔だし、早く消えてほしいんだけど」

「わかるー笑笑」

挨拶をしたと同時に昂輝くんやクラスメイトの皆は私に次々と悪口を言ってきたり黒板や机に落書きをしたりする。

何、私がいったい何をしたって言うの…。前まであんなに笑顔で話しかけてくれてたのに、、、

「みんなおっはよー!!!」

私の幼馴染の1人「美咲」が来た。

「おっ。美咲じゃんおはよー」

「美咲ちゃんおはよぉ」

「今日も可愛いねー」

私には笑顔で返事もしてくれないのに美咲にだけは返事をしている。

「へぇー、今日も来てるんだ。バカ桜おはよぉー」

「、、、、っ」

美咲が私に気づいて挨拶をしてくれたけど返すのが怖くてただ固まってしまった。

「おい、挨拶くらいしっかりしろよな」

「唯一挨拶してくれてるんだから返事しろよ」

立て続けに返事をしないことに対して色々と言われた。
どの口が言ってるの?私には挨拶をいくらしても返事はしてこないくせに、、、

「ごめん、」

「まあまあ!朝からそんな雰囲気よくないよ!元気にいこうよ みんな!!」

「マジで、美咲のおかげで助かってるわー、それに比べてこいつは」

「こいつはやっぱり痛い目に会わないと分からないんだよー!
ほんとクズだよねー笑笑」

そう言って、私の方を睨んでくる。
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