信じて欲しかっただけなのに
「あっー!そういえば今日の委員会の予定伝えたいから後で生徒会室に来てくれない?」
「う、うん」
今日もだ。それから私は美咲がいる生徒会室に向かった。
「あー、やっと来てくれた、」
「今日は何ですか、、」
「なにって、わかってるくせに!笑
いつになったら学校に来るのやめてくれんの?」
「、、、」
〜過去〜
今日は転校生が来るらしく、朝から教室が騒がしかった。
「初めまして!美咲です!よろしくお願いします!」
え!?美咲がどうして○○中学校にいるの?
お父さんの仕事の都合で海外に行ってたはずじゃ?
とりあえず本人に聞いてみよう
「美咲〜!久しぶりー!」
「久しぶりだね!元気にしてた?」
「う、うん!」
美咲も元気そうでよかった!でも、私がいじめられてることは知らないよね…?
「桜さんと同じで優しい女の子でよかったー!」
ビクッ。気づかれた…?
「よろしくねー!」
それから美咲は学校内を周りクラスにもなじみ楽しい生活を送っているようで、私はほっとした。
「桜〜、聞きたいことがあるから生徒会室に来てくれない?」
「聞きたいこと?わかったー」
ちょうど1ヶ月がたった時、美咲に委員会のことで聞きたいことがあると生徒会室に呼び出された。
「ごめん、おまたせ」
「美咲、聞きたいことって何?」
この時私は思っていなかった。転校してきてまだ1週間しか経っていないのに美咲は何かを悟ってると自覚した。
「桜、あの、昂輝くんやクラスメイトのみんなにいじめられてるよね?」
「え、?な、なんで知ってるの?」
やっぱり、美咲は気づいていた…。
「だってさー、桜をいじめるように言ったの私だもん笑」
「え?嘘、だよね?美咲がそんなことするわけ…」
「ほんとだよ?だって桜っていじめられるのピッタリじゃん?日本に戻るってなった時、○○中学校に通うことになったの知ってさ桜とおなじってことを知ったの」
「ほんとにラッキーって思ったよー!」
この時私は小さい頃からの幼馴染だった美咲に裏切られあげくのはてにいじめられるだなんて思ってもいなかった。
次の日もまた呼ばれた。
「桜ー、今日も聞きたいことあるから生徒会室ねー!」
「う、うん」
正直、生徒会室に2人きりになるのは怖いけど行くしなかった。
「今日もなに?」
「あのさ?昨日から何落ちこんでだよ」
「え?」
「私がいじめろって命令した事知ってからずっと落ち込んでるように見えてんのウザイんだよね笑」
「、、、っ」
「そういう子にはお仕置っていうものが必要だよねっ!!」
え?お仕置?嫌だ誰か助けて…!!
その時、
「…っ、痛いっ!!」
美咲は自分の腕をカッターで切った。
「えっ ちょっと!!美咲、何してるの!!」
保健室の先生は今日主張で不在だったから、私はとりあえず教室に美咲を連れて帰った。
「美咲、早く手当しないと!!」
「おっ、2人ともお疲れー!」
クラスメイトの子が休み時間からちょうど帰ってきたところだった。
「え?美咲ちゃんその腕どうしたの!?」
「ちょっ、みんな聞いて!!」
私後喋ろうとする前に美咲が先に話した。
「みんな〜!!泣。桜がカッターで私の腕を切ってきた!!」
「は?」
「痛そうっ!」
「桜ちゃんて、そんな子だっけ?」
そんな…!!
「私はそんなことしてないっ!」
「だから昨日から桜の様子がおかしかったのか」
いくら私がやってないと言っても誰も信じてくれない。
この日からだ。美咲と昂輝くんやクラスメイトが私に対して最初の頃よりもいじめが多くなったのは…。