野良ヴァンパイアに吸血契約されちゃいました
「うん」
軽い返事をして私は教室に入った。みんなからの視線が痛かったがそんなことはどうでも良かった。
「大丈夫?」
私たちの問題で茉莉花に心配をかけてしまった。「大丈夫、ありがとう」とだけ伝え、私は席についた。
*
「心羽、朝からツンツンしてる」
「え、そう?」
「うん、私には分かる」
普通に振る舞っていたつもりなんだけどな〜。
確かに私は朝から機嫌が悪い。理由は自分でもよく分かってない。分かっていたら苦労しないし。
あれからルカくんは何度も話しかけてきた。それを私はフル無視してる。
無視と言っても、「うん」、「へ〜」とかそうやって答えてるだけ。
そんなこんなしていたら放課後になってしまっていた。
今日は部活がない。だから、いざ茉莉花と帰ろうと思っていたとき…。
「ちょっと心羽借りていい?てか借りてく」
急に誰かに腕を引っ張られた。この声からして、多分ルカくんだ。
後ろを振り返るとやっぱりルカくんの姿があった。
「なに?」
つい素気なく答えてしまう。そんな私の反応なんてお構いなしに「心羽は着いてきて」と言われた。
ズカズカと歩を進めていくルカくん。それにただただ引っ張られる私。茉莉花のキョトンとした顔。男子の「やるな〜」って声。女子からの痛々しい目線。
軽い返事をして私は教室に入った。みんなからの視線が痛かったがそんなことはどうでも良かった。
「大丈夫?」
私たちの問題で茉莉花に心配をかけてしまった。「大丈夫、ありがとう」とだけ伝え、私は席についた。
*
「心羽、朝からツンツンしてる」
「え、そう?」
「うん、私には分かる」
普通に振る舞っていたつもりなんだけどな〜。
確かに私は朝から機嫌が悪い。理由は自分でもよく分かってない。分かっていたら苦労しないし。
あれからルカくんは何度も話しかけてきた。それを私はフル無視してる。
無視と言っても、「うん」、「へ〜」とかそうやって答えてるだけ。
そんなこんなしていたら放課後になってしまっていた。
今日は部活がない。だから、いざ茉莉花と帰ろうと思っていたとき…。
「ちょっと心羽借りていい?てか借りてく」
急に誰かに腕を引っ張られた。この声からして、多分ルカくんだ。
後ろを振り返るとやっぱりルカくんの姿があった。
「なに?」
つい素気なく答えてしまう。そんな私の反応なんてお構いなしに「心羽は着いてきて」と言われた。
ズカズカと歩を進めていくルカくん。それにただただ引っ張られる私。茉莉花のキョトンとした顔。男子の「やるな〜」って声。女子からの痛々しい目線。