野良ヴァンパイアに吸血契約されちゃいました
同じこと考えてた…。


何言ってんの?って答えようとした口を必死で塞いだ。本当のこと言った方がいいよね…。私は勇気を振り絞った。



「わ、私もまだ帰りたくない…かな」



「え?」と言ってルカくんは下を向いてしまった。やっぱり言わなかった方がよかった。絶対変に思われた。ズグズグと身を小さくしていると咄嗟に肩を掴まれた。



「待って、さっきのマジ?」



「う、うん」



「ヤベ〜、超嬉しいんだけど」



「えっ」



幻滅してた訳じゃないんだ。良かった。そこにはホッとしている自分がいた。



「でも、流石に帰んないとまずいよな」



「うん、そうだね」



ムムム、と二人して頭を抱えた。そんな私達が面白くて思わず吹き出した。すると、隣でルカくんも吹き出していた。



「心羽マジで最高過ぎでしょ」



「ルカくんもね〜」



「ん、ありがと」



そんな急に照れないでよ。なんだかこっちまで照れ臭くなってくるじゃん。



「心羽の照れ顔マジで可愛んだけど」



「急にそういうこと言わないでよ」



「なんで?」



「普通に恥ずいし…って何言わせんじゃ〜!」



私はルカくんをペチペチと叩いた。



「あははは、ごめんって」



「も〜」
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