野良ヴァンパイアに吸血契約されちゃいました
二人に会えたことが最高に嬉しかった。
私は両手に二人を抱えながら「もう大丈夫だよ」と言った。
それと、これも言わなくちゃ。
「助けてくれてありがとう」
「ううん、教室に戻って心羽とあいつらがいなかったとき、ゾッとしたもん。でも、遅くなっちゃてごめんね」
「俺、全然気づかなくて。そんなときに月城さんが心羽が危ないって教えに来てくれたんだ」
「私一人でなんとかしようとしたけど、やっぱり無理だなって思っちゃったの。だからルカくんも呼んだし、遠藤先生も呼んだ」
その判断で良かった。
もし茉莉花一人で踏み込んだら一緒に連れ込まれていた可能性があったから。
相手は五人だ。何をしてくるかわからない。
「ありがとう、茉莉花、ルカ君」
凄く嬉しかった。
だって、怖かった。凄く、凄く。もうこの世の語彙を使っても表しきれないんじゃないかってくらい。
気付いたら私の頬を生暖かい水が伝っていた。
「えっ、あ、心羽?泣かないでもう大丈夫だよ」
「そうだよ俺がいるじゃん。もう大丈夫」
「……うん」
二人が私にことを両脇からぎゅっと抱きしめてくれた。
傷が痛まない程度に優しく。
こういうところも二人の優しさなんだと改めて実感した。
私は両手に二人を抱えながら「もう大丈夫だよ」と言った。
それと、これも言わなくちゃ。
「助けてくれてありがとう」
「ううん、教室に戻って心羽とあいつらがいなかったとき、ゾッとしたもん。でも、遅くなっちゃてごめんね」
「俺、全然気づかなくて。そんなときに月城さんが心羽が危ないって教えに来てくれたんだ」
「私一人でなんとかしようとしたけど、やっぱり無理だなって思っちゃったの。だからルカくんも呼んだし、遠藤先生も呼んだ」
その判断で良かった。
もし茉莉花一人で踏み込んだら一緒に連れ込まれていた可能性があったから。
相手は五人だ。何をしてくるかわからない。
「ありがとう、茉莉花、ルカ君」
凄く嬉しかった。
だって、怖かった。凄く、凄く。もうこの世の語彙を使っても表しきれないんじゃないかってくらい。
気付いたら私の頬を生暖かい水が伝っていた。
「えっ、あ、心羽?泣かないでもう大丈夫だよ」
「そうだよ俺がいるじゃん。もう大丈夫」
「……うん」
二人が私にことを両脇からぎゅっと抱きしめてくれた。
傷が痛まない程度に優しく。
こういうところも二人の優しさなんだと改めて実感した。