来る日も来る日もXをして

「そこからそういう関係になって・・・でも本当にそれだけでした。前話したみたいに特別な感情はなく、イケメンと楽しめたらそれでよかったんです。私、実は彼氏いない歴=年齢なんです。色気も足りないし、忍くんと過ごすことでフェロモン出るかなって・・・でも先週の木曜日に・・・。」

美彩ちゃんはそこで言い淀んだ。なんとなく嫌な予感がする。

「む、無理して言わないでいいよ？」

「いえ・・・木曜日に忍くんにめっちゃ恥ずかしいことさせられたんです。いくら先輩でもとても言えないくらい。あんなの初めてでした。それで私目覚めちゃったみたいで・・・。」

「！！」

「すごいよかったけど『撮影させてください。』って言われて、さすがにそれは断ったら、『じゃあ撮影しない分、更にすごいことしてもらいます。』って・・・もう興奮が止まらなくてものすごいことになっちゃって・・・でも忍くんは全然興奮している様子なくて、冷めた目で私を見下ろしているんです。もうそれでますますゾクゾクしちゃって・・・。」

その時のことを思い出しているからか、美彩ちゃんはすごく悩ましげだ。

「そ、それって、そういう面ではまっちゃったってだけじゃない！？恋愛じゃなくて・・・。」

「私もそうだと思ってたんですけど・・・忍くんのこと一人占めしたいって思うようになっちゃったんです。他の子にああいうことさせてほしくないんです。例えば愛来(あいら)ちゃんとか・・・。」

「！？」

───さ、させてたね・・・。

「愛来ちゃんは小さくてお人形みたいに可愛くてあざとい系で・・・胸大きくて・・・絶対あの子みたいな方が忍くんも他の男子も好みだと思います。それに忍くんが私みたいな関係持ってる子はたくさんいるし・・・でも彼の特別になりたいんです。どんな恥ずかしいことでもするから。」

「まさか、それ東雲くんに言ってないよね・・・？」

再び嫌な予感がして恐る恐る聞いてみる。