来る日も来る日もXをして
東雲くんの手が私の体の際どい部分に触れている。もう少しずれたら完全にアウトな場所ばかりだ。

声を出したり身動きして音を立ててしまったらここにいるのがバレてしまうので『やめて!』と言うことも抵抗することも出来ない。

───社長達がいなくなってここから出たらビンタする!本当は今すぐしたいのに!

拳がふるふると打ち震えている。それを知ってか知らずか『ふっ。』と東雲くんの笑ったみたいな息が漏れる。

『僕はそっちもすごいですから。』と言っていただけあってかなり女性の体を知り尽くしているようだ。反応なんて絶対にしたくないのに絶妙な指使いに体がピクッとなってしまうとまた『ふっ!』という笑いが漏れた。

トップスの裾から東雲くんの手が侵入してきて肌着の中、肌に直接触れる。サッと背中の方に回るとホックを外す。

───このままじゃ・・・!もう社長達にバレても殴ってもいい?でも・・・!

就活のエントリーシートから今まで懸命に頑張ってきたことを思い出す。決して器用な方ではないけれど、社長も部長も信頼してくれていた。それを裏切りたくない。
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