来る日も来る日もXをして
先輩の唇が私の首に移って『もうどうにでもなれ、どうにかなってしまいたい。』と柄にもなく思った時、ガタッと音がする。ギクッとして先輩の膝から床に落ちる。
「あ、すみません、社長達が席に戻られてたので打ち合わせ終わったのかと。空室確認の札見てなくて・・・。」
テーブルの下からは見えないがドアが開いて顔を出したであろう男性社員が明日先輩に話しかける。私がいることは気づかれていないようだ。
「や、もう終わったから。すぐ出る。」
先輩は立ち上がるが、相手はそのまま会議室に入室してしまった。
───ど、どうしよう・・・。
「あ、あいつら何してるんだろ~隣のビル、会議室で男女が重なって・・・。」
「えっ?どこですか!?」
窓に駆け寄り棒読みで言った先輩のところに男性社員が興味津々な様子で近寄る。その隙に四つん這いでドアから出た。
───危なかった・・・。
今までで一番熱く激しかったこの日のキスが私達ふたりにとって最後のキスになるなんてこの時は思いもしなかったし、先輩がこのキスに込めていた想いを知る由もなかった。
「あ、すみません、社長達が席に戻られてたので打ち合わせ終わったのかと。空室確認の札見てなくて・・・。」
テーブルの下からは見えないがドアが開いて顔を出したであろう男性社員が明日先輩に話しかける。私がいることは気づかれていないようだ。
「や、もう終わったから。すぐ出る。」
先輩は立ち上がるが、相手はそのまま会議室に入室してしまった。
───ど、どうしよう・・・。
「あ、あいつら何してるんだろ~隣のビル、会議室で男女が重なって・・・。」
「えっ?どこですか!?」
窓に駆け寄り棒読みで言った先輩のところに男性社員が興味津々な様子で近寄る。その隙に四つん這いでドアから出た。
───危なかった・・・。
今までで一番熱く激しかったこの日のキスが私達ふたりにとって最後のキスになるなんてこの時は思いもしなかったし、先輩がこのキスに込めていた想いを知る由もなかった。