来る日も来る日もXをして
(すずな)先輩!?大丈夫ですか!?」

美彩ちゃんが声をかけてくれる。

「ゴホッ・・・大丈夫。」

とは言いつつ流行りのメイクをした美彩ちゃんの顔が涙で滲んだ。

「私、美彩先輩のおっしゃることすごくわかります。イケメンエキス注入してもらうと女子力上がりますよね。」

美彩ちゃんの隣から彼女と似たメイクをした二年後輩の楠木(くすのき) 愛来(あいら)ちゃんが同調している。

「だよね!イケメンは見てるだけでもお肌に良い効果をもたらすけど、触れ合うとよりいいんだよね!」

美彩ちゃんが嬉しそうに返す。

「まっ、まさか二人とも経験あるとか・・・!?」

思わず聞くと二人とも意味ありげに頷いた。

「しかも私・・・実は社内の人なんです。」

「えぇっ!?」

美彩ちゃんの言葉に驚くにはまだ早かった。次の愛来ちゃんの言葉に私は固まることになる。
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