来る日も来る日もXをして
明日先輩より先に失礼する。何事もなかったように装って『お先に失礼します。』と言ったつもりだったのにその声は明らかにふわふわしていた。
先輩が顔を上げて『お疲れ。』と返してくれると無意識にその唇に注目してしまう。慌てて廊下に出るとエレベーターを呼ぶ。幸いすぐ来た。
「はぁ~こんなんで身持つかなぁ。」
「明日さんとの社内恋愛がですか?」
「違う。付き合ってるわけでもない明日先輩と毎日キスするのが・・・!?!?」
答えてからエレベーター内に後輩の東雲くんがいることに気付き、反射的に飛び退くと壁にぶつかった。最近こんなことばかりだ。
「痛~えっえっ?どうやって現れたの!?イリュージョン!?」
「最初からいました。扉締まった瞬間に開いて更科さんが乗ってきたんです。」
「東雲くんも残業してたんだ・・・珍しいね。」
東雲くんはいつも遅刻したり、会社に来ても寝ていたりラウンジや屋上、非常階段でサボっていたり、お昼休みが終わっても帰って来なかったり、仕事も派遣さんに押し付けたりなど勤務態度はすこぶる悪かった。私はいつも注意していたけれど、なぜ上から何も言われないのかが疑問だった。
「あぁ。昼休みの後眠くてラウンジのソファで寝てたら気づいたら夜でした。」
「ねえ!だからちゃんと仕事を・・・。」
そう言いかけてはっとする。
先輩が顔を上げて『お疲れ。』と返してくれると無意識にその唇に注目してしまう。慌てて廊下に出るとエレベーターを呼ぶ。幸いすぐ来た。
「はぁ~こんなんで身持つかなぁ。」
「明日さんとの社内恋愛がですか?」
「違う。付き合ってるわけでもない明日先輩と毎日キスするのが・・・!?!?」
答えてからエレベーター内に後輩の東雲くんがいることに気付き、反射的に飛び退くと壁にぶつかった。最近こんなことばかりだ。
「痛~えっえっ?どうやって現れたの!?イリュージョン!?」
「最初からいました。扉締まった瞬間に開いて更科さんが乗ってきたんです。」
「東雲くんも残業してたんだ・・・珍しいね。」
東雲くんはいつも遅刻したり、会社に来ても寝ていたりラウンジや屋上、非常階段でサボっていたり、お昼休みが終わっても帰って来なかったり、仕事も派遣さんに押し付けたりなど勤務態度はすこぶる悪かった。私はいつも注意していたけれど、なぜ上から何も言われないのかが疑問だった。
「あぁ。昼休みの後眠くてラウンジのソファで寝てたら気づいたら夜でした。」
「ねえ!だからちゃんと仕事を・・・。」
そう言いかけてはっとする。