来る日も来る日もXをして
会社のトイレにあるような扉つきの戸棚があった。ほぼ正方形の小部屋に分かれていて、それぞれに歯ブラシや洗顔料やメイク落とし、メイクコスメ等が入れられている。
───え、一人暮らしって言ってたよね?これってもしかして・・・これだけの数の女性が出入りしてるってこと!?それにトイレが複数あるならそっちにもあるかもしれない・・・あれ?
小部屋のひとつが目に入る。後輩の美彩ちゃんがSNSで紹介していたハンドクリームが置いてある。
───確か海外旅行で買ってきたって・・・いやいや、他の人のだよね?・・・んん!?
他の小部屋にはこれまた後輩の愛来ちゃんが『このコスメポーチ、セミオーターメイドなんです。』とSNSに載せていたものが置かれている。
───いや、まさか。セミオーダーメイドなんて被ることもよくあるでしょう。
「まさか、東雲くんが二人の相手・・・?」
思わず心の声が漏れてしまったところで『何やってるんですか?』と東雲くんの声がした。見上げると鏡に彼が映っている。
───え、一人暮らしって言ってたよね?これってもしかして・・・これだけの数の女性が出入りしてるってこと!?それにトイレが複数あるならそっちにもあるかもしれない・・・あれ?
小部屋のひとつが目に入る。後輩の美彩ちゃんがSNSで紹介していたハンドクリームが置いてある。
───確か海外旅行で買ってきたって・・・いやいや、他の人のだよね?・・・んん!?
他の小部屋にはこれまた後輩の愛来ちゃんが『このコスメポーチ、セミオーターメイドなんです。』とSNSに載せていたものが置かれている。
───いや、まさか。セミオーダーメイドなんて被ることもよくあるでしょう。
「まさか、東雲くんが二人の相手・・・?」
思わず心の声が漏れてしまったところで『何やってるんですか?』と東雲くんの声がした。見上げると鏡に彼が映っている。