来る日も来る日もXをして
「な、何飲む?」

「お、お構いなく。」

「そういうのいいから。煎茶、番茶、玉露、麦茶、玄米茶、ほうじ茶、玉緑茶(たまりょくちゃ)、抹茶、梅昆布茶、どれがいい?」

───お、お茶ばっかり。おばあちゃんの影響?

「じ・・・じゃ、煎茶でお願いします。」

先輩は『ん。』と言うとキッチンに行った。一瞬の安息の時間の後、再び
気まずい時間が流れる。やたらと美味しいお茶を飲む以外、することがない。

───先輩が子どもになるのは24時なんだからもっと遅い時間に来ればよかった。金曜日だし一人でカフェ飲みする予定だったのに。行きたかったな、珍獣カフェ。

そう思っていると唐突に『夜飯(よるめし)食べた?』と聞かれ、グッドアイディアを思い付く。

「お昼いっぱい食べたからお腹すいてなくて、軽く栄養バーをかじったんですけど、お腹空いてきたかも。近くにコンビニありましたよね?行ってきます。先輩も何か要りますか?」

───ふう。これでこの変な空気から逃れられる・・・ゆっくり買ってこよう。

そう返して立ち上がり廊下に向かおうとすると先輩に腕を捕まれた。じっと見つめてくる。
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