来る日も来る日もXをして
───明日先輩って天然なの!?

「み、見ません!私昨日のこと脳から抹消するので、先輩もそうして下さい!お願いします!」

「忘れないとダメ?」

「ダメです!恥ずかしくて先輩ともういられないですっ。」

「!!・・・じゃあ忘れる。」

「何卒よろしくお願い申し上げます。」

───あぁ・・・下着乾かそ・・・。

「・・・もしかして上もつけてないの?」

立ち上がり下着を取りに行こうとした背中に声をかけられ固まる。

「・・・はい。」

「・・・俺、その状態の更科と寝てたんだ・・・そうだよな、昨日も胸元が・・・。」

振り返ると先輩は顔を真っ赤に染めている。

「忘れようとしてないじゃないですか!」

「ごめん・・・。」

「私、洗面所で下着乾かすんで、こないで下さいね!?」

「・・・下着ってもしかして黒いやつ?紐みたいな・・・?」

「!?!?見・・・!?」

先輩は私が下着を干したクローゼットではなく壁に取り付けられたフックにハンガーで洋服をかけていた。なので見られることはないと思ったのだ。衝撃で震えてくる。

「あ、あれ、更科の!?こういうホテルだからコスプレ用?アメニティ?とか思って・・・上も布面積がすごく少なくてどこが何やら・・・そう言えば濡れてたな。」

「!?!?触・・・!?」

───え、もう、無理・・・。

思考が停止しそうだった。
< 74 / 162 >

この作品をシェア

pagetop