来る日も来る日もXをして
「明日さん!?鈴木明日さんですよね!?」
私達が立っていたのは和雑貨屋さんの前だった。お店の中からエプロン姿の茶髪ショートカットの女性に声をかけられる。
「え!?あ!!こんにちは!」
「ご無沙汰しております。まさかここでお会い出来るなんて。」
「驚きました!もしかしてこのお店で働かれてるんですか!?」
「そうなんです。念願叶いまして、会社辞めたんです。」
「そうなんですか!!よかったですね!おめでとうございます!」
明日先輩はすごく興奮している。
「・・・そちらは、彼女さんですか?」
「えっ、わ、私ですか!?い、いえ!会社の後輩です。」
「そうなんですか。よかった。」
───え?
なんだか胸騒ぎがした。
「彼女、俺が新入社員で店舗にいた頃、毎日のように店に来てくれてたお客さんなんだ。俺と同じ歳でいつも和雑貨の話で盛り上がってて。」
先輩が紹介してくれる。
「そうだったんですか。」
「いつのまにか和雑貨より、明日さん目当てでお店に行ってましたけどね。」
───そ、それって・・・。
女性の目は明らかに色づいている。
「明日さんは一見チャラいけど、おうちでも瓶底眼鏡に半纏だし、実はおばあちゃん子で素朴な性格って知って素敵だなって。」
その言葉に胸がズキンとした。明日先輩の本来の姿を知っているのは私だけだと勘違いしてしまっていたから。
私達が立っていたのは和雑貨屋さんの前だった。お店の中からエプロン姿の茶髪ショートカットの女性に声をかけられる。
「え!?あ!!こんにちは!」
「ご無沙汰しております。まさかここでお会い出来るなんて。」
「驚きました!もしかしてこのお店で働かれてるんですか!?」
「そうなんです。念願叶いまして、会社辞めたんです。」
「そうなんですか!!よかったですね!おめでとうございます!」
明日先輩はすごく興奮している。
「・・・そちらは、彼女さんですか?」
「えっ、わ、私ですか!?い、いえ!会社の後輩です。」
「そうなんですか。よかった。」
───え?
なんだか胸騒ぎがした。
「彼女、俺が新入社員で店舗にいた頃、毎日のように店に来てくれてたお客さんなんだ。俺と同じ歳でいつも和雑貨の話で盛り上がってて。」
先輩が紹介してくれる。
「そうだったんですか。」
「いつのまにか和雑貨より、明日さん目当てでお店に行ってましたけどね。」
───そ、それって・・・。
女性の目は明らかに色づいている。
「明日さんは一見チャラいけど、おうちでも瓶底眼鏡に半纏だし、実はおばあちゃん子で素朴な性格って知って素敵だなって。」
その言葉に胸がズキンとした。明日先輩の本来の姿を知っているのは私だけだと勘違いしてしまっていたから。