来る日も来る日もXをして
クローバーとパンツ
日曜日のキスは明日先輩の家でだった。土曜日は一緒にいたもののキスはしていないので先輩が子どもに戻っている為絶対に人目に触れてはならないからだ。玄関で触れるだけのキスをして、先輩が買ってくれた湯たんぽを受け取り帰宅した。今までのキスの中で一番『明日一日大人でいる為のキス』という感じが強くてなんだか虚しかった。
ふたりとも終始ぎこちなかったし、明日先輩からの告白への返事も宙に浮いたままだった。全ての気持ちは『好き』に上書きされたはずだったのに、先輩との間に第三者が入ってきた途端、気持ちが霞んでしまったのだ。所詮その程度の気持ちだったのだろうか。そんな風に思いたくはないけれど。
「はぁ~。」
月曜日の昼休み。会社前の広場でサチさんの為に四つ葉のクローバーを探しながらため息をついてしまう。
───いけないいけない、ため息なんかついてたら四つ葉見つからないよ。
気を取り直して捜索を再開しようとすると隣から『何やってんですか。』とボソボソ声がした。
『ひゃっ!』と驚き尻もちをついてしまう。すぐ隣には東雲くん(オーラ消してるver.)がいつのまにか私と同じようにしゃがみ込んでいた。
「・・・パンツ見えてます。」
東雲くんは私の下半身を見て言い放つ。
ふたりとも終始ぎこちなかったし、明日先輩からの告白への返事も宙に浮いたままだった。全ての気持ちは『好き』に上書きされたはずだったのに、先輩との間に第三者が入ってきた途端、気持ちが霞んでしまったのだ。所詮その程度の気持ちだったのだろうか。そんな風に思いたくはないけれど。
「はぁ~。」
月曜日の昼休み。会社前の広場でサチさんの為に四つ葉のクローバーを探しながらため息をついてしまう。
───いけないいけない、ため息なんかついてたら四つ葉見つからないよ。
気を取り直して捜索を再開しようとすると隣から『何やってんですか。』とボソボソ声がした。
『ひゃっ!』と驚き尻もちをついてしまう。すぐ隣には東雲くん(オーラ消してるver.)がいつのまにか私と同じようにしゃがみ込んでいた。
「・・・パンツ見えてます。」
東雲くんは私の下半身を見て言い放つ。