【設定②】わたしが初めて恋をした話。



「俺も親が照明会社を経営してるんだよね」
「え、もしかして……志賀照明ですか? うちにも業務委託できてくださってますよね」
「うん、その会社」
「そうなんですね……世間って狭いですね」
「ははっ、本当だね。そうだ、良かったら連絡先交換しない? で、お休みの日に出かけたりしない?」
 一瞬、恋愛禁止の言葉が脳裏をよぎったがこれは恋愛をするわけではないし、いいよね……?

「はい、ぜひ!」
「良かった。じゃあ、LINEしてる?」
「はい、してます。じゃあ、友達登録のページ開きますねー」
 私はしまったばかりのスマホを取り出してLINEのアプリをタップして友だち登録を開いてお互いやり取りをする。すると、私のスマホに【レン】という名前が来て登録をした。

 その後、お手伝いが終わり学校まで志賀さんが送ってくれた。車を運転する志賀さんもかっこよかったけど、ラインに志賀さんの名前があることが嬉しくてふわふわした気持ちで溢れて止まらなかった。



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