【設定②】わたしが初めて恋をした話。
美遥は、アイドル科で成績トップだったし実のところは海外の事務所からスカウトが来ていて悩んでいたから。
「わかった。言っておくね……ていうか、私に言わないでもお母さんに直接いえばいいのに」
「いいだろ。まぁ、これからもよろしくな……マネージャーさん」
「こちらこそ、よろしくね」
私は美遥と別れるとドリンクバーの手前にあるトイレにと歩き出した。
一方、その後ろで、美遥が「あはは、ガチ失恋だわ」と言っていたことは誰にも拾われることはなかった。