暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
トラブル発生
「お、おはようございます」
熱を出し寝込んでから四日後。
仕事に復帰した私はいつものように副社長室を覗き、課長と創介さんが難しい顔で話し込んでいる場面に出くわした。
「坂本さん、おはよう」
「おはようございます、課長。長いことすみませんでした」
ただでさえ大変な時に、何日も休んでしまいきっと迷惑をかけたことだろう。
そう思うと本当に申し訳ない。
「もう体は大丈夫なのか?」
「ええ、もうすっかり。副社長にもご迷惑を掛けました」
翌日には下熱し元気になった私だったけれど、創介さんの強い希望もあって四日間一条プリンスホテルに泊まりゆっくりと静養させてもらった。
その間に綾香さんとの騒動についても動きがあったようで、ネット上の報道もすっかり静かになった。
「大丈夫だよ。坂本さんがいない間は高井さんがフォローに入ってくれていたし、副社長もまじめに仕事をしてくれたしね。問題なかったから」
「そうですか」
それは、私がいなくても仕事は回ると言われているんだろうか?なんて思うのはへそ曲がりな見方。
素直に「ありがとうございました」と言わなければいけないのに、もやもやした気持ちになるのは私の性格の悪さかな。
「ところで、何かあったんですか?」
二人が朝から険しい顔をしているっていうだけで、すごく嫌な予感がする。
熱を出し寝込んでから四日後。
仕事に復帰した私はいつものように副社長室を覗き、課長と創介さんが難しい顔で話し込んでいる場面に出くわした。
「坂本さん、おはよう」
「おはようございます、課長。長いことすみませんでした」
ただでさえ大変な時に、何日も休んでしまいきっと迷惑をかけたことだろう。
そう思うと本当に申し訳ない。
「もう体は大丈夫なのか?」
「ええ、もうすっかり。副社長にもご迷惑を掛けました」
翌日には下熱し元気になった私だったけれど、創介さんの強い希望もあって四日間一条プリンスホテルに泊まりゆっくりと静養させてもらった。
その間に綾香さんとの騒動についても動きがあったようで、ネット上の報道もすっかり静かになった。
「大丈夫だよ。坂本さんがいない間は高井さんがフォローに入ってくれていたし、副社長もまじめに仕事をしてくれたしね。問題なかったから」
「そうですか」
それは、私がいなくても仕事は回ると言われているんだろうか?なんて思うのはへそ曲がりな見方。
素直に「ありがとうございました」と言わなければいけないのに、もやもやした気持ちになるのは私の性格の悪さかな。
「ところで、何かあったんですか?」
二人が朝から険しい顔をしているっていうだけで、すごく嫌な予感がする。