暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
その日のお昼に、私は桃ちゃんを誘った。
休んでいる間桃ちゃんが仕事のフォローをしてくれたのだと聞き、どうしても直接お礼が言いたかった。
幸い今日の創介さんは長い会議が入っていて夕方にならないと帰ってこられないから、私も1時間だけ外出させてもらうことにした。
「望愛さんこっちよ」
「あ、桃ちゃん。え?」
待ち合わせたのはホテルのレストラン。
社食では味気ないなと思い「桃ちゃんの好きなところならどこでもいいわよ」と確かに言ったが、さすがにホテルのレストランを指定された時には驚いた。
でも言い出した手前断ることもできずここまで来たのだが・・・
「ごめんなさいね、圭史さんがどうしても望愛さんに会いたいって言うから」
「ごめんね望愛ちゃん。君に会いたくて、桃ちゃんに無理を言って押し掛けたんだ」
「そう、ですか」
まさか圭史さんが一緒にいるとは思っていなかった。
確かに何度もメールや電話をもらっていたし、寝込んでしまったせいで返信が途絶えてもいた。
それに、転職の誘いもメールでお断りをしただけになっている。
「その代わりここは圭史さんお奢りだから」
「それはダメです」
桃ちゃんにお礼の気持ちで誘ったんだから、ご馳走になるわけにはいかない。
「いいんだよ、僕が無理やり押し掛けたんだから」
「そんなあ・・・」
困ったな、この調子だと圭史さんが払ってしまいそうだ。
休んでいる間桃ちゃんが仕事のフォローをしてくれたのだと聞き、どうしても直接お礼が言いたかった。
幸い今日の創介さんは長い会議が入っていて夕方にならないと帰ってこられないから、私も1時間だけ外出させてもらうことにした。
「望愛さんこっちよ」
「あ、桃ちゃん。え?」
待ち合わせたのはホテルのレストラン。
社食では味気ないなと思い「桃ちゃんの好きなところならどこでもいいわよ」と確かに言ったが、さすがにホテルのレストランを指定された時には驚いた。
でも言い出した手前断ることもできずここまで来たのだが・・・
「ごめんなさいね、圭史さんがどうしても望愛さんに会いたいって言うから」
「ごめんね望愛ちゃん。君に会いたくて、桃ちゃんに無理を言って押し掛けたんだ」
「そう、ですか」
まさか圭史さんが一緒にいるとは思っていなかった。
確かに何度もメールや電話をもらっていたし、寝込んでしまったせいで返信が途絶えてもいた。
それに、転職の誘いもメールでお断りをしただけになっている。
「その代わりここは圭史さんお奢りだから」
「それはダメです」
桃ちゃんにお礼の気持ちで誘ったんだから、ご馳走になるわけにはいかない。
「いいんだよ、僕が無理やり押し掛けたんだから」
「そんなあ・・・」
困ったな、この調子だと圭史さんが払ってしまいそうだ。