暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
五分。
十分。
二十分。
待っている時間が経つのは遅い。
さすがに三十分が過ぎた頃には副社長室が気になって、私は扉の方に耳を傾けていた。
一体何をしているんだろう。
いけないと思いながら、意識はそちらへと集中する。
その時、
バンッ。
ドンッ。
何かが倒れる大きな音。
「圭史、お前っ」
「やめろ創介」
聞こえてきたのは間違いなく創介さんと課長の声。
でも、私は創介さんが叫んだ名前が耳に残った。
確かに、「圭史」そう聞こえた。
怒鳴るように叫んだ創介さんの声を私は聞き間違えたりはしない。
と言うことは、お客様は圭史さん。
でも、なぜ?
色々と考えを巡らせていると、
パタン。
「坂本さん、どうぞ」
急に副社長室へと続くドアが開いた。
十分。
二十分。
待っている時間が経つのは遅い。
さすがに三十分が過ぎた頃には副社長室が気になって、私は扉の方に耳を傾けていた。
一体何をしているんだろう。
いけないと思いながら、意識はそちらへと集中する。
その時、
バンッ。
ドンッ。
何かが倒れる大きな音。
「圭史、お前っ」
「やめろ創介」
聞こえてきたのは間違いなく創介さんと課長の声。
でも、私は創介さんが叫んだ名前が耳に残った。
確かに、「圭史」そう聞こえた。
怒鳴るように叫んだ創介さんの声を私は聞き間違えたりはしない。
と言うことは、お客様は圭史さん。
でも、なぜ?
色々と考えを巡らせていると、
パタン。
「坂本さん、どうぞ」
急に副社長室へと続くドアが開いた。