暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
「何で今だったんだ?」
一応話がまとまり、それでも沈黙が続く中で創介さんが切り出した。
もし創介さんを恨んでいたのなら、今までにだってチャンスはあったはず。
なぜ今このタイミングで行動を起こしたのかが、私も不思議だった。
「望愛ちゃんが、創介の秘書になったから。って言ったら信じるか?」
「え?」
思わず私の口から声が出た。
「どうして今、望愛の話になるんだ」
苛立たし気な創介さんの声。
「子供の頃、母さんからプレッシャーに負けそうになると俺はプールに逃げていた。泳いでいるときは嫌なことをすべて忘れられた。俺にとってプールは逃げ場所だった。そこで出会ったのが4歳年下の元気な女の子。俺はいつも明るく楽しそうに笑うその子が好きだった」
「圭史さん」
子供の頃、普段は美愛の世話をしていて私のことなんて見てくれない母さんが、スイミングの時だけは私を見てくれる。そのことがうれしくて、プールに通い続けた。
そこで出会った圭史さんのことが、私も大好きだった。
一応話がまとまり、それでも沈黙が続く中で創介さんが切り出した。
もし創介さんを恨んでいたのなら、今までにだってチャンスはあったはず。
なぜ今このタイミングで行動を起こしたのかが、私も不思議だった。
「望愛ちゃんが、創介の秘書になったから。って言ったら信じるか?」
「え?」
思わず私の口から声が出た。
「どうして今、望愛の話になるんだ」
苛立たし気な創介さんの声。
「子供の頃、母さんからプレッシャーに負けそうになると俺はプールに逃げていた。泳いでいるときは嫌なことをすべて忘れられた。俺にとってプールは逃げ場所だった。そこで出会ったのが4歳年下の元気な女の子。俺はいつも明るく楽しそうに笑うその子が好きだった」
「圭史さん」
子供の頃、普段は美愛の世話をしていて私のことなんて見てくれない母さんが、スイミングの時だけは私を見てくれる。そのことがうれしくて、プールに通い続けた。
そこで出会った圭史さんのことが、私も大好きだった。