暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
圭史さんの告白は、私にとって衝撃的な内容だった。
私が川に落ちた時、助けてくれた男の子。
それは圭史さんだと思っていた。それなのに、
「俺もその場にはいたが、君を助けたのは俺じゃない」
「嘘。・・・なんで・・・じゃあ」
「ごめんね、言い出すタイミングを逃して今日まで来てしまったんだ」
申し訳ないと、圭史さんが謝ってくれる。
私はずっと、騙されていた。
そう思ったら力が抜けて、私はその場に座り込んでしまった。
「望愛、しっかりしろ」
慌てて創介さんが駆け寄ってきた。
「初めてスイミングで会って左足の傷を見た時に思い出したんだ。声をかけ話しているうちに、人違いしているとわかった。けれど、俺はあえて否定しなかった」
「どうして?」
パーティーで川に落ちケガをした時の話は何度もした気がする。
言われてみれば「俺が助けたんだ」と言われた記憶はないけれど、「望愛を助てくれた圭史君は王子様だよ」と何度も口にしていた。
その度に、圭史さんはただ笑っていた。
「それは、君が好きだったから」
「そんな・・・」
嘘なんてつかなくたって、私はいつも優しい圭史さんが好きだった。
誰が何て言おうと、私の初恋の人は圭史さんに違いない。
それでも、今こうして真実を聞いてしまうと騙されたような気持ちになってしまう。
「もういいだろう。望愛は少し休め、顔が真っ青だぞ」
そう言うと、創介さんが私ソファーに座らせた。
私が川に落ちた時、助けてくれた男の子。
それは圭史さんだと思っていた。それなのに、
「俺もその場にはいたが、君を助けたのは俺じゃない」
「嘘。・・・なんで・・・じゃあ」
「ごめんね、言い出すタイミングを逃して今日まで来てしまったんだ」
申し訳ないと、圭史さんが謝ってくれる。
私はずっと、騙されていた。
そう思ったら力が抜けて、私はその場に座り込んでしまった。
「望愛、しっかりしろ」
慌てて創介さんが駆け寄ってきた。
「初めてスイミングで会って左足の傷を見た時に思い出したんだ。声をかけ話しているうちに、人違いしているとわかった。けれど、俺はあえて否定しなかった」
「どうして?」
パーティーで川に落ちケガをした時の話は何度もした気がする。
言われてみれば「俺が助けたんだ」と言われた記憶はないけれど、「望愛を助てくれた圭史君は王子様だよ」と何度も口にしていた。
その度に、圭史さんはただ笑っていた。
「それは、君が好きだったから」
「そんな・・・」
嘘なんてつかなくたって、私はいつも優しい圭史さんが好きだった。
誰が何て言おうと、私の初恋の人は圭史さんに違いない。
それでも、今こうして真実を聞いてしまうと騙されたような気持ちになってしまう。
「もういいだろう。望愛は少し休め、顔が真っ青だぞ」
そう言うと、創介さんが私ソファーに座らせた。