暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
翌日金曜日は朝から穏やかな一日。
今まで溜まっていた仕事を淡々とこなしながら過ごした。
前日に早退したこともあり課長が頻回に顔を出してくれて、
「困ったことがあればなんも言って」
と声をかけてくれる。
この様子だと、私が「副社長秘書を外してください」と言っても聞いてもらえる気がするな。
きっと創介さんは怒るだろうけれど、私より桃ちゃんが付いたほうが役に立つはずだ。
「そう言えば、創介が望愛ちゃんと電話が繋がらないってぼやいていたみたいだけど?」
昼休みに覗いてくれた課長に言われ、
「今日は携帯を忘れたんです」
と噓をついてしまった。
「じゃあ後で連絡してやって。寂しがっていたみたいだから」
「はい」
笑顔で答えてはみたけれど、返信はしないつもり。
逃げ出すみたいで申し訳ないけれど、今創介さんの声を聞けば気持ちが暴走しそうな気がするからもうしばらく時間を置こうと思う。
今まで溜まっていた仕事を淡々とこなしながら過ごした。
前日に早退したこともあり課長が頻回に顔を出してくれて、
「困ったことがあればなんも言って」
と声をかけてくれる。
この様子だと、私が「副社長秘書を外してください」と言っても聞いてもらえる気がするな。
きっと創介さんは怒るだろうけれど、私より桃ちゃんが付いたほうが役に立つはずだ。
「そう言えば、創介が望愛ちゃんと電話が繋がらないってぼやいていたみたいだけど?」
昼休みに覗いてくれた課長に言われ、
「今日は携帯を忘れたんです」
と噓をついてしまった。
「じゃあ後で連絡してやって。寂しがっていたみたいだから」
「はい」
笑顔で答えてはみたけれど、返信はしないつもり。
逃げ出すみたいで申し訳ないけれど、今創介さんの声を聞けば気持ちが暴走しそうな気がするからもうしばらく時間を置こうと思う。