暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
乗り込んだのは、創介さんがプライベートで使っている高級外車。
何度か乗せてもらったことはあるけれど、スポーツタイプでそんなに広くはない。
車の助手席に座り、私は車窓に視線を向けていた。
「ここでいいかな?」
そう言って車が止まったのは近くの緑地公園。
駐車場に車を止めてその場で話をするのかと思ったら、創介さんが車から降りた。
「大切な話は相手も目を見てするもんだっていうのがじいさんお教えでね。近くのベンチに座ろうか」
「はい」
私としては創介さんの目を見て話す自信がないけれど、大切な話だからと言われれば断ることもできない。
「さあ、何から話せばいいかな?」
もしかして怒っているのかなと思ったのに、思いのほか穏やかな声で話す創介さんに少しホッとした。
「望愛のスマホは、壊れていないよな?」
「・・・はい」
なるほどそこからかと思いながら、私としては返事をするしかない。
「俺、嫌われるようなことをした?」
「・・・いいえ」
「じゃあ何で、電話にも出ないし、メッセージも既読にならない?」
「それは・・・」
何度か乗せてもらったことはあるけれど、スポーツタイプでそんなに広くはない。
車の助手席に座り、私は車窓に視線を向けていた。
「ここでいいかな?」
そう言って車が止まったのは近くの緑地公園。
駐車場に車を止めてその場で話をするのかと思ったら、創介さんが車から降りた。
「大切な話は相手も目を見てするもんだっていうのがじいさんお教えでね。近くのベンチに座ろうか」
「はい」
私としては創介さんの目を見て話す自信がないけれど、大切な話だからと言われれば断ることもできない。
「さあ、何から話せばいいかな?」
もしかして怒っているのかなと思ったのに、思いのほか穏やかな声で話す創介さんに少しホッとした。
「望愛のスマホは、壊れていないよな?」
「・・・はい」
なるほどそこからかと思いながら、私としては返事をするしかない。
「俺、嫌われるようなことをした?」
「・・・いいえ」
「じゃあ何で、電話にも出ないし、メッセージも既読にならない?」
「それは・・・」