暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~
「これは、一条副社長。お久しぶりです」
「平石会長。ご無沙汰しております」
ちょっと会場を歩いただけで、副社長は呼び止められてしまった。
この方は、平石コンツェルンの平石会長。
一見若そうに見えるけれど、父さんと同じ50代のおじ様だ。
確か一度ご挨拶したことがあるような・・・
「坂本さんだったかな?お久しぶりだね」
「はい、ご無沙汰しております」
先に名前を呼ばれて驚いてしまった。
すごいな、私のことまで覚えてくださったなんて。
ん?
見ると平石会長の後方からさりげなく耳打ちする男性がいる。
きっと会長の秘書だろう。
ということは、私を覚えていたのもこの男性かもしれない。
そうよね、たった一度会った秘書を覚えているはずがないもの。
それにしてもすごいな、これぞ秘書の鏡。見習わなくてはいけない。
「珍しいね、君が女性を同伴なんて」
「そうでしょうか?」
「初めて見たよ。坂本さんは特別なのかな?」
意味ありげに見る平石会長の視線に、副社長の困った顔。
「秘書ですので」
ただそれだけですと、私が口をはさんでしまった。
「平石会長。ご無沙汰しております」
ちょっと会場を歩いただけで、副社長は呼び止められてしまった。
この方は、平石コンツェルンの平石会長。
一見若そうに見えるけれど、父さんと同じ50代のおじ様だ。
確か一度ご挨拶したことがあるような・・・
「坂本さんだったかな?お久しぶりだね」
「はい、ご無沙汰しております」
先に名前を呼ばれて驚いてしまった。
すごいな、私のことまで覚えてくださったなんて。
ん?
見ると平石会長の後方からさりげなく耳打ちする男性がいる。
きっと会長の秘書だろう。
ということは、私を覚えていたのもこの男性かもしれない。
そうよね、たった一度会った秘書を覚えているはずがないもの。
それにしてもすごいな、これぞ秘書の鏡。見習わなくてはいけない。
「珍しいね、君が女性を同伴なんて」
「そうでしょうか?」
「初めて見たよ。坂本さんは特別なのかな?」
意味ありげに見る平石会長の視線に、副社長の困った顔。
「秘書ですので」
ただそれだけですと、私が口をはさんでしまった。