君にありがとう【詩】
⒌告白の日
「それで?私に泣きついて来たってことですか?」
教室に戻って、咲を連れて空き教室に行き、話した。
多分、今のあたしはすごく顔が変だと思う。
「まず、その化粧をどうにかしよう。パンダみたいだよ?」
「うん……」
先に促されて、化粧を落とした。
正直、落とす元気がなかったから、咲にしてもらった。
「さて、これでいいね。それで……。詩は、初恋を諦めちゃうの?」
率直に、そう聞かれた。
「あき……らめるしかないじゃん。あんなの見ちゃったし」