君にありがとう【詩】





「いつぞやの時、詩が私に根性入れてくれたでしょ?だから、そのお返し」

「全然意味分かんないよ」

「分からなくてもいい。ただ、これだけは覚えておいて。なにがあっても、諦めたらダメなの」



 咲の言いたいことは分かる。

 けど、もう遅いんじゃないのか。

 だって、もうむすば……。



「結ばれているかどうかは関係ないんだよ!今、詩は後悔していないの?」



 あたしの心をご丁寧に当てた……。

 エスパーかい。


 けど、目が覚めたかも。

 今のあたしは、後悔をしている。




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