イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「んっ……あ、さ……?」
部屋に鳴り響く目覚ましの音。
いつもと違うふかふかのお布団の中で私はモゾモゾと体を動かす。なんか、暖かくて気持ちいい……。
ここは天国なのかしら?
「聖奈、おはよう」
「聖奈ちゃん、おはよう!」
布団を被り直してもう一度夢の国に入ろうとしたらどこかで聞いた覚えのある声が耳元で聞こえた。
その落ち着く声を聞いてはっと目を覚ます。
「し、柴崎くん!?柚月!?」
ふたりの顔がドアップに写ったところで私は慌てて飛び起きた。こ、ここは……私の部屋じゃない!
「聖奈?どうした?」
「い、いや……」
「聖奈ちゃんの寝起きかーわいい♡」
状況を理解するのに時間がかかっていると柚月がぎゅっと私を抱きしめる。
はわわ!?あ、朝からなんという仕打ち……!
心臓に悪すぎる!
「おい、柚月。聖奈にベタベタするな。離れろ」