イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
そういえば今週買い出し行かなかったな。
バイトが忙しくて何もしていないことを思い出す。私はため息をつき、座布団に腰を下ろす。
私はいったいなんのために生きているんだろう。
なんのために、存在しているんだろう。
小さい頃から何百回そう思ったか分からない。何度も死のうともした。
だけど死ぬのも怖くて結局苦しい人生をズルズルと引きずっている。
お腹空いたな……。
お金は使いたくないけど……さすがに今日はなにか食べなくちゃ。もう3日ももやししか食べてない……。
私は財布を手に取り中身を確認。
小銭が数枚入っていて夕飯分はなんとか買えそうだ。
もう少ししたらバイト代入るし、今日くらいちょっと贅沢しよう。
そう思い、ジャージの上からコートを羽織、財布とスマホをポッケにしまう。
そして私はアパートを出た。
***
「ギリギリだったな……」
スーパーからの帰り道。