イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

それを聞いて柴崎くんと柚月とは朝は途中まで一緒に登校して、昇降口前で別れる。そして屋上でまた待ち合わせと決めた。


私のわがままばっかりで申し訳無いと思ったけどこればっかりはしょうがない。


今まで縁もゆかりも無いふたりと私がいたら学校から注目を浴びるのは目に見えてるからこれは譲れなかった。


屋上についてギィ……とドアを開ける。


するとそこにはいつものメンバーが思い思いにくつろいでいた。


ただ、やっぱり獅子堂さんだけはいなかった。



「おー、遅かったな」


「おはよう、皇さん」



みんなは私を見つけるとこっち来いよ、と手招きしてくれた。柚月はぱぁと表情を明るくさせると子犬のようにこちらへよってくる。


それがなんだか可愛くて思わず笑ってしまう。



「聖奈ちゃん!こっち!」


「はいはい」



ああ、なんだか安心する。


こういうの、ずっと憧れていたんだよね。
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