イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「結構買ったね」
「ああ。お前も食べるだろ?」
コンビニで買い物が終わり、2人でビニール袋を覗き込む。中にはスイーツや柚月が好きなスナック菓子などがたくさん入っていた。
「え、でも……私、お金出てないし、いいよ……」
「聖奈、遠慮するの禁止。親父たちも言ってただろ?もっと欲を出していいんだよ。お金の心配しなくてもいい」
「……柴崎くん……」
申し訳無い気持ちが大きかったけどここで遠慮したらもっとなんか言われそうだな……。
ここは素直に頷いた方がいいのかな。
「うん、わかった。少しだけ、もらうね」
「そうしろ。聖奈の好きな物持って行っていいからな。それと……」
ガサゴソとビニール袋を反対の手に持っていくと急に立ち止まり私の顎をクイッと持ち上げる。
へ……?
「し、柴崎くん?」
「その苗字呼び、やめろ。よそよそしくてなんかやだ」