イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
ードキッ。
柴崎くんだけ苗字呼びのことを指摘されてドキッとする。あとその少し拗ねた表情がかわいい。
そんな顔、反則……だよ……。
「え、えっと……じゃあなんて呼べば……」
罰が悪くなりたどたどしくなる。
柴崎くんってなんか怖いから自然と苗字呼びだったけど言われてみれば一緒に住んでるのにちょっと失礼かも。
柚月はなんか可愛いから名前呼びでも違和感なかったけど……っていうか気づいたら名前で呼んでいた。
「柚琉。名前で呼んで欲しい」
「うっ……名前……」
ドアップに写った柴崎くんの顔。その表情はほんのりと頬を赤く染めていた。
普段ならあまり甘えない、お願いをしない柴崎くんが見せる新しい表情。こんな表情をするまで私に名前で呼ばれたかったの……?
でもでも……柴崎くんを名前で呼ぶなんて緊張する……!
「いま、呼んで」
「い、いま!?」
顎を掴まれた手がどんどん上に上がっていく。