イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
ドアを閉めて階段の方をむくとそこには獅子堂がいた。いつものごとく存在を消していて全く気づかなかった。
もしかして今のやり取り聞かれてた……?
「まぁな。聖奈が望んだことだ。俺が心に割って入るわけにはいかない。そうしたら本当に聖奈が壊れちまう」
「左様ですね。ご立派な考えです。柚琉様も、大人になりましたね」
「……うるせぇ。お前も対して歳変わんねぇだろ。保護者目線になるな」
獅子堂に褒められて嬉しいはずなのについ憎まれ口を叩いてしまう。こういうところがあるからいつまでも獅子堂にバカにされんだよなぁ。
「ふふ。それでは学校に参りましょうか。皆さん待っていますよ」
「……ああ。そうだな」
これから俺たちの戦いが始まる。
犯罪者の好きにはさせねぇ。俺は俺のやり方で聖奈を守ってみせる。
柚月と合流し、学校に向かっていった……。