イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

し、心臓に悪すぎる……!


気持ちの良い目覚めになるはずだったのに私の心臓はバクンバクンと激しく脈打っている。


ドキドキ通り越しちゃったよ!


しかもなんか暖かいなと思ったら……



「ちょ、は、離して……なんでこうなってるのよ」



柚琉は私の体を抱き枕みたいにして一向に離してくれない。こ、この状態で寝てたの、私……。


よく起きなかったな!?


今とてつもない恥ずかしさで顔が一気に赤くなる。


自分の寝顔を見られていたとか恥ずかしすぎる……。



「聖奈が寂しそうに寝てたからつい。お前の寝顔、可愛いな」


「なっ、……もう!柚琉のバカ!」



ビクともしない自分の体。


恥ずかしいはずなのになんだか心地よくて、気持ちいい。こんなこと思うのって変、かな。



「怒った顔も可愛いぞ。……っていうか、もっと眠ったら?目の下凄いクマだぞ」



自分の気持ちに戸惑っているとつーっと柚琉は私の目の下をなぞる。
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