イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

ちらっと柚琉を見てみるとほんとうに顔が赤くなっていた。


それを見てさらにドキドキがます。


昨日のキスは……いったいどんな意味なんだろう。海外の挨拶みたいな軽いやつ?


それとも、私のことが……いやいや、それは無い。


断じてない。こんな私が柚琉みたいな優しい人に好きになってもらう権利なんてない。



「もー、2人して何があったの?」


「何も無い!から、あっちいって!今日から学校行くし……」


「本当!?でも今日は日曜日だよ?残念だけど学校は休みー」


「えっ?そうなの!?」



恥ずかしい気持ちを誤魔化そうと勇気を出して言ったのに見事惨敗。今日が日曜日だったなんて……時間の流れは早い。


まぁ部屋にこもりっきりだったから無理もないけど……。



「じゃ、兄さんは出てってねー」


「は?何をする。お前も一緒に出るぞ!」



ぼーっとしていると柚月が急に柚琉の背中をグイグイと押して部屋から追い出そうとしている。
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