イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
その質問を聞いてドキッとする。
な、なんて答えれば……。
「ごめんね、いじわるな質問して。だけど僕、昨日見ちゃったんだよ……兄さんと聖奈ちゃんが寝てるところ」
「み、見てたの……!?」
さらなる爆弾発言にびっくりする私。
まさかあの光景を柚月に見られていたなんて……。恥ずかしすぎる!
「うん。聖奈ちゃん、幸せそうに寝てた。僕ね、なんか悔しくなっちゃって。だけど兄さんには敵わないなぁって思った」
ぽつりぽつりと話し始める柚月。
正直なんの話をしているのか分からないけどおそらく昨日のことが関係しているのだろう。
私はそっと柚月の顔を見た。
「聖奈ちゃん、兄さんのこと好きなんでしょ?」
「へ?好き……?」
顔を上げたかと思えば突然とんでもないことを言ってくる。
私が、柚琉のことを好き……?
好きってあの……好き嫌いの好き?