イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「お、おう。ゆっくり休めよ。じゃーな」
それだけ言うとドアを閉めて部屋を出た。
私、不自然じゃなかったかな。柚月が変なことを言うから、まともに柚琉と話せなかった……。
自分では恋がよく分からない。
今までずっとひとりで生きてきた。誰からも愛されないまま死ぬんだって思ってたけど……柚琉たちは私のことを無償で、なんの見返りももたずに愛してくれた。
柚月も大切な友達。
だけど柚琉は友達に思えない。これって本当に……。
「私……柚琉のことが好きなの?」
突然の気持ちでまだよく分からない。
だけどこれを恋と呼ぶのならば……私は……。