イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「ふーん。だから俺の名前を知ってたのか」
「放課後は逃げられちゃったけど今度は逃がさないよ!」
「へ?」
ふたりのやり取りを見てると弟の柚月……さんが私の手を握りにやりと微笑む。
こ、このやり取りは……!
デジャブ!
「僕たちと一緒に行こうか?」
「は?なんでコイツを連れていく?俺たちには関係ないだろうが。置いていくぞ」
「だーめ。この子、僕たちに言わなきゃ行けないことがあるもんね?」
バ、バレてる!
放課後、話しかけてきたのは確信してたからだ。やっぱり隠し通すのは無理だった!
「なんだ?」
「それはアジトについてからのお楽しみ!さぁ、レッツゴー!」
「ちょ、離してー!」
そのまま腕を引っ張り、私は闇の中に葬り去られた……。