イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
いつも無邪気に笑う柚月しか見たこと無かったから、見ていて苦しかった。
ごめん……ごめんね。
「あの……」
「よし!ありがとう、話聞いてくれて!僕、聖奈ちゃんのこと好きになってよかったって思えた!これからも友達件、同居人としてよろしくね」
すくっと立ち上がって眩しい笑顔を見せる柚月。
その表情を見て柚月なりに私に心配させないようにしてるんだなっていうのがわかる。
だったら私もそれに応えないと。いつまでも気まずいままじゃいられないからね。
「うん!こちらこそありがとう。こんな私のことを好きになってくれて。少しだけ、自分に自信がもてたよ」
まだ苦しい想いが胸の中にいるけれど、柚月に告白されて、少しだけ自分に自信がもてたのは本当だからちゃんと伝えたかった。
こんな私を好きになってくれてありがとう。
「そっかぁ!これでスッキリした!時間取らせちゃってごめんね。一緒にみんなの所に戻ろう」